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放射線科

概要

   放射線科は現在、15名の診療放射線技師でCT、MRIなどの装置を使用し、各診療科に検査画像を提供しています。また、CT、MRI、骨密度、乳房撮影装置等を使用して各種ドックの画像検査も担当しています。これからも、安全、安心して検査を受けることができるよう努力していきます。

スタッフ数

  • 技師 15名
  • 助手 2名

主な認定資格

  • 第一種放射線取扱主任者 1名
  • 第二種放射線取扱主任者 1名
  • 検診マンモグラフィー撮影認定診療放射線技師 8名(男4名、女4名)
  • 胃がん検診専門技師 2名
  • アドバンス放射線技師 1名
  • シニア放射線技師 1名
  • 医療情報技師 1名
  • 放射線管理士 4名
  • 放射線機器管理士 1名
  • 医療画像情報精度管理士 1名
  • X線CT認定技師 4名
  • 日本磁気共鳴専門技術者 2名
  • AI認定放射線技師 2名
  • 第1種衛生管理者 1名
  • 衛生工学衛生管理者 1名
  • 被ばく相談員 1名
  • 画像等手術支援診療放射線技師 2名

CT検査

CTとは

   CTは、体の外からX線を360°回転照射して得られたデータをもとにコンピュータで画像を再構成して体の横断像を得る装置です。
  • 寝台を一定速度で動かしながらX線管球を回転させ続ける撮影方式(患者からみると管球がらせん状に動く)をヘリカルCT(らせんCT)といいます。
  • さらにX線管球が回転するごとに複数の横断像を撮影する装置はマルチスライスCT(MDCT)と呼ばれ、検査時間が大幅に短縮されました。MDCTは撮影スピードが非常に速いため短い息止め時間で広範囲の撮影が可能になりました。
  • 当院では2台のCTが稼働しています。2台とも64列のマルチスライスCTで、最新のハードウェアや進化した画像処理ソフトウェアを搭載し、被ばく低減・造影剤量低減・画質の向上に寄与しています。
  • 当院でのCT検査数は平均して一日45~60件ほどで、検査時間は5~15分ほどです。

使用している装置

 
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SIEMENS社製 SOMATOM go.Top 
導入時期:2021年3月
 
GE社製 Revolution HD 
導入時期:2017年12月

MRI検査

MRIとは

   MRIはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略で、磁気と電磁波を用いて主に生体内に存在する水素原子核(プロトン)の磁場による変化を信号として検出し、コンピューターによって画像を再構成する装置です。

特長

  • 放射線による被ばくが無いこと
  • CTと比較して組織コントラストが強いこと
  • 骨による画像への影響が無いこと
  • 任意の方向からの撮像が可能
  • 造影剤を使用せず血管(MRA)や胆嚢・胆管(MRCP)を描出できる
  • 信号の計測方法(パルスシーケンス)を変えることにより同じ位置で異種の情報が得られる など
   MRIは主に脳神経外科疾患(急性期脳梗塞、脳腫瘍)や整形外科疾患(脊椎・脊髄疾患、関節疾患)の診断には第一選択となる検査です。
   この他にも、造影剤を使用した肝臓・胆道系の上腹部検査や婦人科領域の子宮・卵巣の検査動脈瘤下肢閉塞性動脈硬化症等の血管疾患に対する検査など、あらゆる部位での撮像が行われています。

当院のMRI

  • 当院では2014年4月にMRI装置の更新を行いました。このことにより今までより高精細な検査が可能となり、今まで検査が出来なかった領域の検査も可能となりました。
  • 心臓・肝臓(エラストグラフィー)検査時の騒音の出ない撮影(サイレントスキャン(小児科の検査の一部で使用中))、更にMRIガントリの開口径が広くなり、狭い空間が不得意な方でも安心して検査を受けることが可能となっています。
  • 条件付きMRI対応ペースメーカーを装着した方でMRI検査を希望された場合、所定の手続きを行った後に検査となりますので、受診した外来でご確認ください。(※当院での検査可能なメーカーはMedtoronicBostonBIOTRONIKとなっています。)

注意点

   検査を開始する前に、いくつか注意事項があります。装置作動中は大きな音が発生していますので、ご注意ください。検査時間も15~40分程度かかります。
    また以下の項目に該当する場合は、受診された診療科の医師・看護師またはMRI検査の担当技師にお申し出ください。

  • ペースメーカー(MRI対応ペースメーカーを除く)に代表される体内の電子電気部品を装着されている方、磁石でできた部品を装着されていて着脱不可能な方は、MRI検査を受けることができません。
  • その他、手術により体内に金属のある方、職業や事故により体内に金属(鉄片や弾丸など)がある方は、検査ができない場合があります。
  • 身につけている金属製品(時計・眼鏡・入れ歯・ヘアピン・財布・鍵・アクセサリー・カイロ・コンタクトレンズ・金属製の留め金やワイヤーなど)は、画像に影響しますので基本的に外して下さい。
  • 妊娠中の方、またはその可能性がある方は、事前に確認しておく必要があります。
  • 閉所恐怖症の既往がある方、または狭い所が苦手な方は、検査ができない場合があります。
  •  
装置:GE社製 Optima MR450w 1.5T
導入時期:2014年4月

RI検査(核医学検査)

   脳、心筋、腎臓、甲状腺、骨、全身の炎症など検査に応じた放射性医薬品(RI)を投与し、薬品から発せられる放射線を計測する検査です。

  • 使用する薬品により差がありますが、1日から1週間程度で体外へ排泄されるため 放射線による体への影響は心配ありません。
  • 検査の前に微量のRIを投与してもらいます。投与されたRIが目的臓器に集積するのを待って検査を始めるため、使用する薬品・検査内容によって待ち時間が異なります。直後に始める検査、3時間待って始める検査、2日後に撮影する検査など様々です。撮影に要する時間も10分で終わるものから1時間かかる検査まであります。
  • 放射性医薬品は取り寄せが必要なため予約制になっています。また検査内容によっては食事制限が必要な場合もありますので予約の際にご確認ください。
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装置:Canon社製 ガンマカメラ Symbia E
導入時期:2008年12月

血管造影検査

   血管造影検査は脳血管、心血管、腹部血管、末梢血管など全身の血管を、大腿の付け根または手首の血管からカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、造影剤を注入して画像化します。

  • 脳血管領域では、くも膜下出血、脳動脈瘤、脳梗塞、脳腫瘍の診断や治療に使用します。また、3D-DSA、またはDynaCTを用いて、脳血管の3次元表示も可能であり、脳動脈瘤の治療戦略を立てるのに有用です。
  • 心血管領域では、心筋梗塞、不安定狭心症、不整脈、弁膜症などの診断や治療に使用します。心臓内圧の測定をして、心血管系の機能を評価します。また、細くなった血管(冠動脈)に対してバルーン(風船治療)で拡張を行ったり、ステントというストロー状の金網を挿入する治療も行っています。
  • 腹部領域では、手術前の血管の走行の精密検査や、腫瘍の治療を行います。腹部の治療は、肝腫瘍の栄養血管に対して薬剤を注入する治療と、塞栓物質を注入し、血流を遮断する治療を行っています。

   当院は血管撮影装置が2台稼働しています。2016年3月にSIEMENS社製のArtis zee BA PUREが導入されました。この装置は正面に大視野FPD、側面に小視野FPDを配置し2方向から同時に透視・撮影が可能なため、被ばくおよび造影剤量の低減と検査時間の短縮などの利点があります。また2022年3月に島津社製のTrinias C16SEが導入されました。この装置は血管走行を追いながら撮影をことにより、撮影後自動的に位置補正された長尺画像が作成されるため、下肢血管走行の全体把握が容易に行うことができるなどの利点があります。

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装置:島津メディカルシステムズ社製 TRINIAS C16SE
導入時期:2022年3月

装置:SIEMENS社製 AXIOM Artis zee biPlane PURE
導入時期:2016年3月

マンモグラフィー検査

 マンモグラフィ検査では乳腺と腫瘤の濃度が近く分離が難しいことや微小な石灰化を描出するために、専用の装置を用いて左右2方向、計4回の撮影を行い必要に応じて追加撮影をします。 写真には腫瘤は白い陰影として、石灰化は白い点状陰影として写し出され、形状や個数・分布などにより良・悪性の判断を行っています。 乳癌は早期発見するほど治療効果が高く、検診から精密検査・経過観察まで幅広く使用されています。

 乳腺の中に埋もれた腫瘤などを描出しやすくするために、圧迫板を用いて乳房を薄く伸ばして撮影する必要があります。また、圧迫することにより被ばくも低減できます。当院の装置では柔らかい素材の圧迫板を採用しており痛みが低減されやすくなっていますが、痛みに耐えられない時は可能な範囲で撮影いたしますので、お気軽にお声掛けください。

 新機能としてトモシンセシス(3Dマンモグラフィ)が通常のマンモグラフィに追加して撮影できるようになりました。トモシンセシスでは1回の撮影で連続的にX線を照射し、乳房を1㎜厚にスライスしたような断層画像を得られます。当院では振り角が50度と広角であり深さ方向の分解能に優れ、乳腺に隠れて見えにくい腫瘤や石灰化を明瞭に描出します。

 マンモグラフィ検査では原則として、「検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師」の資格を有する女性技師が撮影いたします。また、使用基準を満たした装置を使用し良好な画質を提供できる施設として「マンモグラフィ検診施設・画像認定施設」の認定を取得しています。
 
装置:SIEMENS社製 MAMMOMAT Revelation
導入時期:2023年3月

その他の機器

7番X線テレビ装置 11番X線テレビ装置 骨密度装置
X線テレビ装置
島津メディカルシステムズ社製
SONIALVISION G4
導入時期:2014年4月
X線テレビ装置
富士フィルムヘルスケア社製
CUREVISTA Open
導入時期:2022年3月
骨密度装置
HOLOGIC社製
Horizon-Wi
導入時期:2022年4月

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