教育理念、目標
教育理念
当院に於ける看護教育は、その時代や地域の要請に応えることができるよう看護職者としての知識や技術はもちろん、態度や感性を洗練させ、深い人間愛にもとづいた看護観を育てることにある。また、人として看護職者として自らの責任において生涯学習し続けることを支援するものである。
教育目標
- 患者中心のケアを実践できる。
- 患者の意向を多面的に捉え、最善の選択に向けて支援ができる。
- 専門知識、技術にもとづいた看護ができる。
- 相手の思いに立ち、感性豊かに受けとめられる。
- 目的意識を持ち、主体的に自己研鑚できる。
- 研究的視点と創造力を生かした看護実践ができる。
- 多職種と円滑な情報共有・交換することができる。
- 組織の一員として経営に参画することができる。
教育体制
看護部理念「心のこもった看護、信頼される看護、安全な看護」を提供するため、看護職員は豊かな感受性と人格をもち、患者さん・ご家族に満足していただけるよう日々研鑽していかなければならない。そのためにはキャリア開発の考えに基づき、主体性に自己の成長を促し、能力を獲得していけるよう職員教育、研修などによる人材の育成を行っています。
●クリニカルラダー
臨床実践能力の評価システム
●キャリアラダー
自らのキャリア発達のための評価システム
●マネジメントラダー
管理実践能力の評価システム
教育研修計画
基礎研修・経年別研修・目的別研修に分かれて行っています。研修予定項目 | 研修対象者 | 研修テーマ |
---|---|---|
新採用者研修 | 新採用者 | 学生との違いを知ろう |
新人技術研修 | 心のこもった、信頼される、安全な看護を提供しよう | |
2か月振り返り研修 | 今までの自分、これからの自分を見つめよう
|
|
6か月振り返り研修 | 自立の一歩を踏み出そう | |
院内留学 | 他部署を経験し、自部署を客観視しよう | |
1年振り返り研修 | チームメンバーの一員として信頼されるナースを目指そう | |
看護課程研修 | 全看護職員 | 看護課程を復習し、個別性のある看護を実践しよう! |
倫理研修 | 経年2年目 | 何が看護であるのか分析してみよう! |
経年10年目以上 | 看護倫理を身近なものにして、日々の看護実践に役立てる | |
全看護職員 | 臨床倫理入門~臨床現場における医療・ケアスタッフに必要な姿勢を考える~ | |
リーダーシップⅠ
(基礎) |
経年5年目以上 | ひるまないで恐れないで引き受けよう |
プリセプター研修 (基礎) |
プリセプターを
担っている看護師
|
考えることは、教えられること |
プリセプター研修 (支援) |
・考えさせる指導を身に付けよう ・6か月を振り返り、仲間と情報を共有することができる |
|
プリセプター研修 (振り返り) |
基礎を受講し現在 その任を担って いる看護師 |
・考えさせる指導を身に付けよう ・プリセプターを通して学び自己成長に結び付けよう |
臨床指導者養成研修 | 経年5年目以上 | 臨床指導者とは?学んで自信につなげよう!! |
臨床指導者研修
|
全看護職員 | 学生もチームの一員となれる環境を提供しよう! |
事例研究 | 経年3年目以上 | 看護を振り返ってみよう |
ナラティブ研修 | 経年5年目以上 | 看護観を深めよう(私の忘れられない患者さん) |
看護必要度研修 | 全看護職員 | 看護必要度の評価と記録を学ぼう |
看護研究発表会 | 全看護職員 | 一年の成果を、聞いてもらおう |
看護管理者研修 |
看護科長
看護科長補佐
看護係長
|
看護管理について学ぶ |
チーム医療におけるコミュニケーションを学ぶ | 経年20年目以上 | チーム医療に必要なコミュニケーションスキルを身に着ける |
看護補助者研修 看護補伝達講習 |
看護補助者 | チームの中で看護補助者の力を発揮して、チームの一員として活躍しよう! |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
スキルアップコース(年間継続研修)
目的
専門分野の基礎の部分から共に学び、専門職業人として根拠を持って質の高い看護を提供するための知識・技術を身につける。
対象
研修の目的を理解し、目的を持って自ら学び、専門職として根拠を持って看護を実践しようとする方
年間スケジュールはこちら
![]() |
![]() |
![]() |
看護職の人材育成
学会発表の様子 | |
![]() |
![]() |
院内集合研修の様子 | |
![]() |
![]() |
e-ラーニングについて
いつでも、どこでも、eラーニングを活用し学習できます!!
自宅のパソコンやiPone,iPad,Androidなどの機器とインターネット環境があれば、いつでもどこでも、看護技術だけではなく、看護の最新情報も手に入れることができます。
当院では新人看護職員研修ガイドラインで提示されている看護技術はナーシングスキルで!!なかなか遠方で研修にいけなくても、最新の看護情報や研修を学研ナーシングサポートで!!研究など文献検索をしたい場合にはメディカルオンラインで!!充実した学習環境を提供しています。
学研ナーシングサポート
当院では集合研修で利用したりもしますが、諸事情でなかなか研修や講義を受けに行けない方でも、興味がある分野を時間があるときに、いつでも個別に学習できるように学研ナーシングサポートを利用し学習できる環境を整えています。
メディカルオンライン
最新の看護情報や参考文献を手に入れたい場合は、メディカルオンラインを利用することができます。看護部では研究支援も行いながら、全国学会などで毎年発表をしています。
ビジュアルナーシングメゾット
看護技術の手順、技術を学習できます。
Wise Clipper
重症度、医療・看護必要の学習ができます。
委員会活動
委員会活動の目的は、病院の基本理念の「私たちは、患者さんの立場に立ち、患者さん中心の医療の提供をめざします」を基軸に看護の理念である「心のこもった看護・信頼される看護・安全な看護」を提供するために、看護業務の改善及び看護の質向上を目指し活動しています。
教育委員会
年間の教育計画を作成して運営を行っています。看護必要度・看護記録委員会
看護記録マニュアルの見直しや記録の監査を行っています。
接遇推進委員会
医療安全対策ICTリンクナース委員会
インシデント報告の分析・評価を行い、各部署へフィードバックしています。病棟を巡回しその結果を評価しています。また手洗いについての勉強会を実施しています。
臨地実習指導者会議
臨地実習指導者の役割と指導の実際の見直しや、研修を行っています。褥瘡対策リンクナース委員会
ケア基準の作成・ニュースの発行・デザインの勉強会を実施しています。NST委員会
カンファレンスを行い、栄養状態の改善に努力しています。電子カルテ看護支援システム・電子カルテ汎用委員会
システムの運用の協議と看護支援システムのマスタ管理をしています。電子カルテ汎用にかかわる諸事項を検討し、適正化を図ることを目的にしています。
退院支援推進委員会
患者に寄り添った退院支援の実現を目的に活動しています。
DST(認知症サポートチーム)委員会
1回/月のカンファレンス、4回/月の部署ラウンド実施しています。多職種によるチーム医療
認知症ケアサポートチーム(DST)
認知症による行動・心理症状や意思疎通の困難さにより、身体疾患の治療が円滑に進まないことが見込まれる患者さんに対し、認知症の悪化を予防し、身体疾患の治療を円滑に受けられることを目的として活動する多職種で構成されたチームです。
<活動内容>
・院内の認知症ケアにおける質向上にむけ、各病棟のラウンドを週2回と週1回のカンファレンスを用いて多職種にてケアを提案しています。認知症に関連した研修会を定期的に開催しています。

院内救急検討委員会
当院における院内急変対応への知識・技術の向上とチーム医療の推進を図り、救命能力の向上の拡大を目的として活動しています。主な内容としては急変事例の分析と検討を行い各部署への周知、急変時に対する勉強会(コードブルーシミュレーションなど)の開催、RRS(院内迅速対応システム)活動を実施しています。

呼吸ケアサポートチーム(RST)
呼吸療法の安全性と室を高めるために介入するチームで、酸素療法中の患者や人工呼吸器を装着している患者の安全性や管理面について評価し、主治医チームに提案や助言を行います。
<活動内容>
人工呼吸器管理中や高流量酸素療法中患者の日々のケアのお手伝いをし、少しでも早く人工呼吸器より離脱できるよう、また苦痛が少しでも軽減するように多職種によるチームで支援しています。
![]() |
![]() |
栄養サポートチーム(NST)
患者へ適切な栄養管理を実施するために、管理栄養士や、医師、看護師、歯科医師、臨床検査技師などの多職種で構成される医療チームのことです。
<活動内容>
入院患者さんの栄養状態を多職種で連携して週1回カンファレンスを行い検討しています。
![]() |
![]() |
心不全多職種連携チーム
主に慢性心不全による入退院を繰り返している患者を対象に、院内の多職種(医師・看護師・薬剤師・理学療法士・管理栄養士・社会福祉士・情報システム担当)で構成され、それぞれの専門的知識を持ち寄り、心不全による再入院を予防することでQOLの向上をサポートするチームです。
<活動内容>
慢性心不全による入退院を繰り返している患者さんの、心不全カンファレンスを入院中に行い、カンファレンスの結果に基づいて退院支援介入を行い、患者さんおよび家族を含む介護者に対し退院前に心不全指導などを行っています。 地域住民を対象とした心不全に関する教育や心不全の周知を図っています。
がんサポートチーム
主にがん患者さの苦痛緩和を目的に活動を行っています。依頼があった場合は回診を行い、週1回は依頼がない患者さんであってもオピオイドカンファレンスを行い、低季節にオピオイドが使用されているか、苦痛緩和が図れているかを確認し、QOLの向上に努めています。
身体的拘束最小限化チーム
身体的拘束最小限化の取り組みを図る活動を行うチームです。
- 院内のラウンドと定期的な研修会の開催を行っています。
- 各身体拘束の実施状況をデータ化し、院内に周知しています。
- データをもとに拘束最小化にむけて分析をしています。
子ども支援チーム
子ども虐待の予防・早期発見・対応のために院内虐待防止委員会から枝分かれした実働チームです。
<活動内容>
子どもに問題がある。もしくは今後危機的な状態になる可能性のある場合も含めて援助していくことで、子供虐待の予防、早期発見・対応に努めています。

術後疼痛管理チーム
手術を受けられる患者さんに最も適した医療環境を提供し安心な周術期管理を支援し、患者さんの術後回復を促進することを目指していいます。
<活動内容>
麻酔医師、特定行為研修修了看護師、薬剤師がチームとなり、術後の回診を行い、評価、カンファレンスを行っています。