こころのリハビリテーションセンター

当センターは4つの部門からなり、医師、作業療法士、保健師、看護師、精神保健福祉士、心理士、ピアサポーターなどの多職種が、精神疾患を持つ患者様の回復のための支援を行っています。

  • 精神科デイケア
  • 精神科作業療法
  • アウトリーチ(精神科訪問看護)
  • 相談支援・地域連携
  • 依存症回復グラム

センターのPick Up① 対人コミュニケーションプログラム

良好な対人関係は、相手がどんな感情でいるかに気付くことから始まります。
本トレーニングは、「相手の感情を推測する」方法や、「相手の感情に合わせた対応をする」方法を学ぶことで、良い対人関係を気付くための基盤を作っていきます。

このようなお悩みのある方は、内田またはDCスタッフへ一度お声がけ下さい
  〇場の空気が読めないので、人と関わるのは気後れしてしまう
  〇相手の考えや感情を読むのが難しい
  〇相手の感情に寄り添った言葉がけができない
  令和7年8月から始めました! 参加お待ちしております。

センターのPick Up② ピアサポーターが働いています

 当センターでは、令和2年4月からピアサポーターの中川さんが働いています。 ピアサポーターは「経験の専門家」と呼ばれ、自らも精神疾患の病の経験を持ちながら、同じ境遇の患者様に、自らの病の経験に基づく支援を行っています。 全国的にみても医療機関で勤務するピアサポーターは少なく、ピアサポーターが直接支援できることは、当センターの特徴の1つです。
【ピアサポーター中川さんからの一言】
 昔は20年、30年と入院している患者さんが沢山いました。今、名寄市立総合病院は病床数の関係で長期入院の患者さんは少なくなっています。 今まで研修を受けてきて、薬をキチンと飲めば、退院できない患者さんはいないと思っています。 入院している患者さんも退院した患者さんも、社会的な偏見や差別がなくなって、安心して堂々と暮らせる社会になれば良いと思っています。 自分の状態を理解して、働いたり、また生活リズムを整えるためにデイケアに通って、友人作りをして楽しい人生になるように共に頑張りましょう。

 ピアサポーター中川さんの活動が新聞で紹介されました。

2022年4月7日北海道新聞掲載

センターのPick Up③ 「Home Port Café(ホームポートカフェ)」

Home Porto Caféは、当デイケアの就労支援プログラムです。利用者が厨房とカウンター業務を担いCaféを営業しています。利用者の「働きたい」という意欲や思いを大切にしながら、就労および社会参加を支援します。

  


センターのPick Up④ 「United Hearts(ユナイテッドハーツ)」

精神科デイケアを母体としたフットサルチームです。
ソーシャルフットサルチームとしては、最北に位置するチームであり、精神障がいを持つ人々にとっての生きがいや目標になる事を目指しています。
地域社会にとってオープンな活動を目指し、市内大会の参加、北海道精神障害者スポーツサポーターズクラブを通じての、道内外のチームとの試合など活動しています。
デイケアでは現在週に1度のフットサル練習を行っています。

センターのPick Up⑤ 「こころの健康まつりinなよろ」

「こころの健康まつりinなよろ」は、地域や家族との交流を促進し、精神障害についての理解を深め支援の輪を広げることなどを目的に開催しています。食事の提供や縁日、セミナーを開催するなど、利用者1人1人が役割を持って祭りに参加します。例年、多くの方々が来場しています。
 

精神科デイケア

【デイケアとは】

精神科に通院する方のリハビリテーションを行う場です。グループ活動やスポーツ、創作などの様々なプログラムを通して、仲間と共に病気について学び、病気の再発を予防し、その人らしく地域生活を継続できるよう支援します。

【スタッフ】

医師、保健師、看護師、作業療法士、精神保健福祉士、ピアサポーターなどの多職種チームで利用者の希望の実現をサポートします。

【利用時間】

デイケアには、「デイ・ケア(6時間)」「ショート・ケア(3時間)」「ナイト・ケア(4時間)」「デイ・ナイト・ケア(10時間)」があります。

【対象者】

当科に通院し主治医の許可を得た方。利用をご希望される方は主治医にご相談ください。

【利用料金】

各種健康保険、自立支援医療制度が利用できます。

【送迎バス】

利用者の負担を軽減し、より便利にご利用頂くために、名寄・美深・下川・士別方面への無料送迎バスを運行しています。

【週間プログラム】

HomePort Café、麻雀サークル、ボランィアサークル、健康応援団、フィットネスなど
HomePort Café、スポーツ、図書係、漢字計算・塗り絵、健康応援団など
感情認知トレーニング、シネマ倶楽部、音楽鑑賞倶楽部、健康応援団、フィットネスなど
HomePort Café、スポーツ、デイケアサロン、コグトレ、園芸、健康応援団など
HomePort Café、全体ミーティング、環境委員会、健康応援団、フィットネスなど

  HomePort Café : カフェの営業を通した就労支援プログラムです。
  ボランィアサークル : ボトルキャップなどのリサイクル用品を回収・洗浄し寄贈します。
  健康応援団 : 血圧、体重など体の健康相談を看護師がサポートします。
  シネマ倶楽部 : 映画やドラマをスクリーンで上映します。
  コグトレ : 認知機能を高めるトレーニングです。
  デイケアサロン : 体を動かせるゲームなど楽しめる活動を行います。
  環境委員会 : デイケアを清潔で過ごしやすい環境に整備します。

【月間・年間プログラム】

バスレク、バーベキュー、社会見学、その他季節に応じたプログラムを行っています。

【利用者の声】

• 1人で家にいてもいいことはない。孤独。すさんでいく。デイケアにくると人とのコミュニケーションがとれる。スポーツとか1人ではできないことができる。食生活や生活リズムが整う。
• 困ったことを相談することができる。
• 給食がおいしい。楽しい。
• 息抜きができる。
• 親切な人が多い。温かく迎えてくれる。
• 病気に対する向き合い方や生活の過ごし方を見直すことができる。
• 医療の専門家による適切なリハビリを受けることができる。


面談室
小ホール

創作室
調理室

浴室

ミーティング室
大ホール
多目的室
集団療法室

音楽室


 

精神科作業療法

 心の病気により生活に障がいを来した方々に対して、個別のあるいは他の人たちとの関わりや、具体的な作業活動(遊び、創作的なものから日常生活に関するものまで)を利用して、社会生活能力の回復、作業能力の改善を図り、その人にとってより良い生活が送れるように指導、援助を行います。
  

  

アウトリーチ(精神科訪問看護)

 患者様やご家族の希望によりアウトリーチ(訪問看護)を行っています。患者様が病状の安定を図りながら安心・安全に生活ができるよう、保健師、看護師がご自宅に訪問し、療養生活上の様々な困りごとを一緒に考え、病気と生活をサポートさせて頂きます。利用を希望される方は、主治医にご相談ください。

【訪問看護の対象となる方】

・当科に通院し、主治医の許可を得た方

【次のような方々に訪問看護を行っています】

・薬を飲み忘れてしまう
・入院を繰り返すなど病状に不安がある
・病気や薬のことを知りたい
・お酒をやめられない
・相談相手がほしい
・家族との関係がうまくいかない
・対人関係が苦手である
・1日の生活リズムが整わない 
・家事がスムーズにできない 
・仕事がしたい など

相談支援・地域連携

 患者様やご家族に対して、療養生活上の様々な相談に応じています。お気軽にご相談ください。
• 障害年金や精神保健福士手帳の取得について知りたい
• 自立支援医療(精神通院医療)制度について知りたい
• 利用可能な制度や社会資源について知りたい
• 病気について不安や心配がある  
• 医療費や生活費に困っている など

【相談先】

「こころのリハビリテーションセンター 相談支援・地域連携部門をお願いします」とお電話ください。

依存症回復グラム

依存症からの回復は本人の努力だけでは困難です。依存症は語ることが治療といわれています。同じ悩みを抱える仲間と出会い、語り合いながら、どうしたら依存を断ち切ることができるのか一緒に考えていきましょう。参加を希望される方は主治医にご相談ください。
【担当】吉本(保健師)
 「NA(ナヨロ アディクション)ミーティング」
    【対象】アルコールや薬物などの依存症の方
    【日時】毎週火曜日 11:00~11:45
    【場所】新館3階 会議室
 「GA(ギャンブル アディクション)ミーティング」
    【対象】ギャンブル依存症の方
    【日時】毎週火曜日 10:00~10:45
    【場所】新館3階 会議室

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